CASE#5 医療機関における医学モデルと生活モデルの共存②
みなさんこんにちはケイです。
このブログでは社会福祉士である私が日々の仕事の中で思ったことを発信していこうと考えています。
前回の続きです。
医学モデルと生活モデルについて書いていきます。
最近実際にあった患者を例にしてみると・・・
80代後半の女性。ADL自立。入院前は内服薬自己管理可能。退院後は独居の生活に戻る予定。
どこの病院にも入院している可能性があるような患者です。
7日間の入院で4日目には予定通り7日目の退院が内定していましたが、元々飲んでいるお薬に加えて、新しいお薬が2種類処方されました。
この患者は最後まで内服は看護師管理のままでした。
医療従事者はお薬の飲み忘れはインシデントになりますので仮に患者が内服を入院中に忘れてしまうと医療従事者側の負担になってしまいます。
どこの病院もインシデントレポートは大変です。患者がミスするくらいであれば、医療従事者が管理した方がミスが減りますし、考え方によっては楽かもしれません。
非常に理解できます。
私たち医療ソーシャルワーカーが内服管理をしているわけではないので口を出しづらい部分ですが、本人の今後の生活を重視した場合、本人に内服管理をしてもらうべきなのではないでしょうか。
退院後は独居での生活が待っています。内服を管理しているのは本人です。
退院後お薬を管理するのは誰?
自宅でサポートしてくれる人はだれかいる?
この視点がないと内服を本人管理にする考え方は浮かばないのです。
「でも仕方ない忙しいし。。。」
しかし忙しいを言い訳にしていたら何もはじまりません。
今後はMSWのような考え方を持った医師や看護師が増えていけば、より地域包括ケアシステムが具体化していくのではないでしょうか。
それと同時にMSWも他の医療従事者の視点はリスペクトしていかなければならないのです。
医学モデルと生活モデルは共存可能と信じています。