CASE#18 令和3年救命救急センター評価結果が更新されました。
みなさんこんにちはケイです。
このブログでは社会福祉士である私が日々の仕事の中で思ったことを発信していこうと考えています。
厚生労働省のホームページで、全国の救命救急センターの最新評価結果が閲覧できます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188907_00005.html
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000929016.pdf
結果としては、兵庫県の神戸市立医療センター中央市民病院が昨年に引き続き最高評価の結果となったようです。
神戸市立医療センター中央市民病院は、救急搬送患者が全国的に多い病院として非常に有名です。
単年で高いクオリティを出すのも大変なところを、数年に渡り高いクオリティを維持できている診療体制は、神戸の市民から頼りにされていること間違いなしでしょうね。
たかが数字ですがされど数字です。
外部の人間が評価をするのにこれほどわかりやすい指標はないでしょう。
この評価をみた医師や看護師などが、技術の向上や自己研鑽目的で転職してくることによって、さらなる病院全体のレベルアップに繋がっているように感じます。
神戸市立医療センター中央市民病院の病床は全て高度急性期、急性期のベッドとなっています。
※感染症病棟、精神病棟を除く。
これは日本の今後の医療体制を象徴する形であると私は考えます。
現在の日本医療体制は、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つに分類されています。
そのなかでも、国は急性期の病床を減らしていく動きを見せています。
個人的な意見になりますが、高度急性期の医療機関は、回復期や、地域包括ケア病棟などを設けずに、急性期医療に特化した方が良いのではないかと考えます。
詳細に話は別の機会にしますが、患者に対して、急性期、回復期等など機能が別れていることを説明すれば、十中八九入院している病院の回復期へ移動を希望されます。
移動、「病院」という環境が変わる、主治医が変わるなどなど、患者への負担はやはり非常に大きいですし、家族の負担も並行して大きくなります。
私たち医療ソーシャルワーカーは、国の医療体制を把握しているからこそ、患者と対話を重ねて別の病院へ転院してもらうようネゴシエイトしていますが、そもそも急性期の機能しかその病院になければ、患者に対しての説明も大きく変わってくるのではないでしょうか。
…とはいったものの、地域の実情、病院の方針や経営によって病床を工面しなければいけないのは明白なので、難しいところです。
地域の医療格差問題は、今後の後期高齢化社会を語る中で欠かすことのできない問題となっていくでしょう。
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