MSW-Lab

社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)の実態を掲載します。

CASE#8 嘘つきなMSW

みなさんこんにちはケイです。

 

このブログでは社会福祉士である私が日々の仕事の中で思ったことを発信していこうと考えています。

 

私の今の実力では、満足のいくソーシャルワークができていません。

 

クライエントに情報提供する知識の量、面接技術、アセスメント能力etc...

 

医療ソーシャルワーカー(以下MSWと略します。)になぞっていうのであれば「退院支援」が満足にできていないということです。

 

誤解を招かずに発信するのであれば、「退院調整」はそれなりに行えています。

 

在院日数も気にしていますし、DPCもⅡ期以内に退院、転院ができるよう可能な限り尽力を尽くしているつもりです。

 

そう、「病院」という組織の視点から見れば、優良なMSWとなるのかもしれません。

 

現実は、社会福祉士になるために得た数々の心理学の知識も病院の経営のために手腕を発揮しているようなものです。例えるならば、病院の中の不動産営業マンのようなものです。

 

もちろん、その視点も必要です。しかし私の今の業務の天秤は、退院調整に重点が多くかかっており、理想の退院支援、つまりソーシャルワークを行えていないのです。

 

私は組織にとって、クライエントにとって、Win Winの関係を築くMSWである必要があります。

 

今はまだ、病院という組織にに貢献することに精一杯で、クライエントのニーズを十分にアセスメントできていません。

 

急性期という限られた時間の中で支援をまとめ上げるのは簡単ではありません。多少強引な退院、転院も時にはあります。しかしそれを私は、心理学や営業テクニック等で誤魔化しながら、クレームにならないよう最新の注意を払って退院、転院に結びつけています。

 

いってしまえば、クライエントに嘘をついているんです。私自身が最善だと思った支援が様々なジレンマによって、本当の意味でのソーシャルワークを阻害しています。

 

このままでは良くないと私自身理解しているからこそ、面接技術をはじめとした全体の底上げをこれから行なっていく必要があります。

 

組織に貢献できて、クライエントのニーズに応えることのできるソーシャルワーカーを目指す。この2つを両立してこそ、優秀なソーシャルワーカーなのではないかと私は考えます。