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社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)の実態を掲載します。

CASE#3 医療ソーシャルワーカーとは③

みなさんこんにちはケイです。

 

このブログでは社会福祉士である私が日々の仕事の中で思ったことを発信していこうと考えています。

 

前回に引き続き、医療ソーシャルワーカーの業務内容について説明していきます。

 

 公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会のページを引用します。

医療ソーシャルワーカーとは

 

保健医療機関において、社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務を行います。

具体的には、

1. 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助

2. 退院援助

3. 社会復帰援助

4. 受診・受療援助

5. 経済的問題の解決、調整援助

6. 地域活動

を行っています。
厚労省『医療ソーシャルワーカー業務指針』より

 

我々医療ソーシャルワーカーのほとんどが厚生労働省の医療ソーシャルワーカー業務指針に則り業務を行なっています。

 

正式な文章がもちろんありますが、このブログではあくまでも要点のみを分かりやすく説明していきます。

 

4. 受診・受療援助

文字通り患者の受診、受療援助を行います。入院中、外来(入院外)は問いません。

具体的にはアルコール依存症の方への断酒会(ピアサポートを含む)への斡旋や、透析患者が通院するための手段をクライエント一緒に考えたりします。

 

5. 経済的問題の解決、調整援助

医療ソーシャルワーカーをしていると入院、外来を問わず、経済的に不安を抱えている患者が多いです。健康な私たちでさえ、高い金額の買い物をしたときや、養育費など様々な場面で経済的不安を抱えることも少なくありません。

医療機関の受診は多かれ少なかれお金の負担が必要になります。特に入院の場合はどのくらい入院するかはっきりとわからないことが多いため、不安も増してしまうのです。

具体的には、高額療養費、生活保護などが該当します。

 

6. 地域活動

地域包括ケアシステムが謳われている昨今において、地域活動は年々重要性を増しているように感じます。

病院完結型から地域完結型になるにあたり、患者が地域のなかでその人らしい生活が出来るよう、関係機関、関係職種との連携を図ります。

私の地元では買い物に行けなくなった高齢者を対象に格安料金で、地域のスーパーを巡回するバスが利用できるサービスが独自にあります。このような情報を私たちが把握しているかしていないかによって、患者の生活は大きく変わってきてしまいます。

住んでいる地域のニーズに応じて様々な活動があります。

 

大まかに医療ソーシャルワーカーの業務内容について説明しましてきました。

 

しかし、実際の現場は限られた時間の中で臨床するため、上記の項目すべてを満足に実践できているかと問われると自信をもってYESとはいえない職場が多い印象です。

これからも臨床を行っていく中でこれらの業務を自信をもって遂行していると思えるよう、頑張ります。